父が亡くなった後,財産内容を確認したところ,相続人の一人(弟)が父の死後に勝手に遺産(預金)を引き出していました。
不審に思い,更に調べると,亡くなる前にも多額の引き出しが判明。当時の父は認知症を患っており,京都市内の施設に入所していました。多額の金銭が必要になる状況には思えません。
弟の引き出しについて説明と対応を求めたいのですが,不審感が募り,これ以上直接交渉はしたくない状況です。
相続人による故人の財産の使い込みを主張するためには,証拠収集が鍵となります。
当事務所では,ご依頼者様の件について,医療機関のカルテや預貯金の取引履歴を取得し,想定される相手方の言い分についても検討した上で,民事訴訟を提起する判断を行いました。
依頼者様と綿密にコミュニケーションをとり,不正な出金があった頃の故人の様子や状況を立証する活動を行い,相手方の言い分に対する反論を行いました。裁判所にて証人尋問を行った結果,裁判所から当方有利の和解案を獲得し,提訴額に近い形での和解をして解決しました。
認知症の方の預貯金使い込みは,京都でも非常に多い相続トラブルの一つです。
弁護士が介入し,カルテや介護記録,取引履歴を法的な視点で精査すれば,故人の意思に基づかない出金であったと立証できる場合があります。
ご家族間での直接交渉が難しい場合,証拠が失われる前に,速やかに京都の相続問題に強い弁護士へご相談ください。当事務所は,粘り強い証拠収集と訴訟活動で,依頼者様の正当な権利回復をサポートします。